４回目を迎える３．１１、「哲学熟議」では、エネルギーと経済・社会の問題を

長期的・国際的な視野から検討したいと思います。

中国の積極的な原子力開発が報道されます。また原油・LNGといった

主要化石燃料の産出地域では「イスラム国」の紛争を筆頭に様々な混乱

が見られ、再生可能エネルギー、シェール資源開発やそのリスクも

慎重に評価する必要があります。

私たち東京大学東日本大震災復興支援哲学会議では、特定の政治的主張、

あるいは単純な賛成反対といった観点を超え、複雑な国際エネルギー状況を

直視 しつつ人類全体の５年後、１０年後の動力源動向が本来どうあるべきか、

実際にはどう動く可能性があるか、といった問題を一貫した姿勢で、長期

継続的に向き合ってゆく必要があると考えています。